暁のヨナ 195話 34巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください

花とゆめ, 暁のヨナ

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第195話「最後の願い」 | 34巻

「緋の病か・・・」

「俺はお前を娶ってから 日に日に緋龍王が 憎くなってゆく・・・」

「何が初代王だ  何が神だ」

「俺の大切なものを 壊されてなるものか」

 (ユホン様  私は幸せです  あなたと スウォンがいるから)

 (だからどうか 少しでも長く  共に生きる事を  お許し下さい)

 (私の最後の願いが)(神に許される事はなかった)

 (ユホン様がこの二か月後 亡くなられたのです)

暁のヨナ195話 花とゆめ2020年18号

■あらすじメモ

王が危篤と聞き 駆けつけた、王子の ユホン様とイル様。

起き上がることは できないけど、意識はある 父・ジュナムが、ふたりの息子に 告げた。

「次期国王は  イルだ」

「高華国王 ジュナムの  最後の厳命である」

2日後、ジュナム陛下 崩御。

次期国王は正式に イル様となっており、高華国内 全部族は 大変な衝撃を受けている。

それは もちろん、ユホン様 自身も――――

「何故だ・・・  何故 親父は イルを・・・」

「イルでは駄目だ  向いていない・・・」

「何故  俺ではないんだ」

神殿なきあと ジュナム陛下とイル様は 城の地下に残された 緋龍王の廟に通い、敬虔な祈りを捧げていた。

苦悩する 夫を見て、やはり 神官様を断罪したユホン様を 最期までお許しにはならなかったのだと、苦しい想いを抱える ヨンヒ

 (私を守ろうとした為に)

 (ユホン様は 選ばれなかった・・・)

庭園を歩いていると、緋の病のせいで 倒れてしまった ヨンヒを、カシが 支えてくれた。

ヨンヒカシに尋ねる。「あなたはヨナが緋龍王だと感じたのでしょう? それはイル様が王に選ばれた事と 関係があるの・・・?」と。

「ジュナム陛下には伝えたの・・・?  彼女は緋龍王だと」

「・・・どうあったにしても  この運命は変わりません」

「じゃあ・・・  私の役割は・・・  もう 終わり・・・?」

 (いや  そもそも役割など なかったのだ)

「あなたが 血筋でありながら ただの人であるように」

「あの子も特別な力など ありません」

「あの子がこれから手にするものは 全て自分で摑み取るもの」

「あなたも そうです」

「私が・・・ 摑み取ったものなど・・・」

「ヨンヒ様 あなたが生きているだけで  幸福になる人がいると・・・ お信じにはなれませんか?」

気を失ってしまったヨンヒが 目を覚ますと、目の前には 心配そうな表情のユホン様がいた。

ヨンヒは 病のことを 頑なに隠そうとするが・・・

「必ず守ると言っただろう  俺に隠し事はするな」

ついに ヨンヒの口から、緋の病にかかっていることが ユホン様に打ち明けられた――――

静かな場所で 養生するため、ヨンヒ・ユホン様・スウォンは 緋龍城を離れることに。

引っ越す前、床に伏せるヨンヒのもとに イル陛下が お見舞いに来てくれた。

そして、ヨンヒの心を傷つけてきてしまったことを 謝罪する、イル陛下

「あなたには 何の非もないのに  冷たくあたった日もあった」

「あなたがカシに 優しくしてくれたこと  感謝しているよ」

「どうか身体を労って  ゆっくり・・・ 元気になって下さい」

私こそ ごめんなさい、と心の中で謝り 涙を流す ヨンヒ。

ふたりの会話を、少し離れた場所で ユホン様も聞いていて・・・?

イル陛下の 戴冠式が行われた。異常な静けさの戴冠式だったらしい。

だが その空気の中、イルは堂々と 式をやり遂げたと、参列したユホン様ヨンヒに話す。

「俺はというと 民衆があまりに ぶすくれてるんで だんだん腹立ってきて」

「新しい国王に対し 何だその態度は と」

「イルは立派に やってるじゃねぇか と」

「いや まだやる前から 落ち込んでんじゃねぇ と」

「ただ一人 ムンドクだけが「イル陛下万歳」と叫んだ  あいつは流石だ」

「・・・味方が少ないのなら 俺が支えてやらんと  国が纏まらん」

「ユホン様・・・」

「考えてみれば 王になるかどうかなど 大した問題ではなかった」

「王家と民を守る事こそ 話が本懐  これからは弟(イル)を助け 俺は前線で戦い続けようぞ」

 (ああ・・・)

 (初めて会った時と変わらず ユホン様はイル様を 想っておられる)

 (私は これが見たかったのかもしれない)

 (もう大丈夫・・・ きっと お二人は・・・)

力強い表情に真っすぐな瞳の ユホン様を見つめ、嬉し涙を浮かべる ヨンヒ。

しかし その後、ヨンヒたちの屋敷に向かう道中 カシが賊に襲われ 殺された、という 悲劇が起こる。

屋敷に招いた ヨンヒは、自分が誘ったから・・・と 大きな責任を感じてしまった。

さらには ユホン様まで――――――――

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