暁のヨナ 194話 34巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください

花とゆめ, 暁のヨナ

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花とゆめ17号の 暁のヨナ、感想です

最新コミックス 33巻は、8月20日 発売!

ネタバレ配慮してなくてすみません

■イル王子とカシの間に 子供が生まれた、とユホン王子から聞いて 知ったヨンヒ。

母子ともに健康で、女児は「ヨナ」と名付けられたと。珍しい 赤い髪の赤子だそうだと――――

■スウォンが カシの部屋へ入り ヨナに会うことを、イル王子は あからさまに嫌がる。

もちろん スウォンに悪気などなく、ヨンヒは イル王子に謝ることしかできない。

 (ヨナが誕生して 半年・・・)

 (カシは私やユホン様の前に 姿を現しませんでした 城内でもカシとヨナに近付ける者は一部・・・)

以前のような 朗らかな雰囲気は消え去り 笑顔を見せなくなった イル王子は、まだ幼いスウォンに対しても とても冷たい態度。

カシとヨナに会ってほしくない理由について 「その子は嫌な感じがする」からと、スウォンの目の前で 言い捨てた。

スウォンは 何もしていない。ただ、ヨナの赤い髪を愛らしく思い なでていただけ。

なのに、カシは ヨナを抱き上げ、イル王子は スウォンを追い出した・・・らしい。スウォンが言うには。

 (イル様は ユホン様だけでなく スウォンも警戒しているの・・・・・・?)

 (小さな子に とてもお優しい方だったのに・・・)

「私  嫌な感じですか?」

「ヨナも 嫌だったかな」

 (そんなことないわと 抱きしめたけど)

 (私の言葉は この子には響いていないようでした)


イル王子 ずいぶん変わってしまったな・・・。すごく冷めた目をしている。本当はヨンヒに近づきたくない気持ちが 表情に表れてるし、それを隠す気も なさそう。

大人の事情なんて 何ひとつ知るはずもない スウォンが、あまりにも かわいそう・・・ (ノ_・。)

――――ただ まあ 穿った見方をしちゃうと、この過去の話は ヨンヒの手記がベースであって ヨンヒの視点で描かれてるから、ヨンヒ側に感情移入して イル王子が敵役のように感じてしまうけど、実際は そうではないからなあ。

イル王子が ヨンヒを “全ての元凶” のように思っていても おかしくはない。ヨンヒがいなかったら 大神官様たちが あんな目に遭うことは なかったから・・・。

そして、ユホン様が しでかしたことは、あまりにも 酷すぎた。

それを考えると イル王子が 兄夫婦と距離を置くのは 当然のことで、むしろ 優しいくらいだとも思っちゃうんだよな・・・。

一応、スウォンのこと 送り届けてくれたわけだし。

とすると カシは もしかしたら、スウォンを警戒しつつも 危害を加えるつもりまではない イル王子の気持ちを考え、焦って ヨナを抱き上げたのかもしれない。

スウォンに悪気なんて あるはずなくとも、下手なことして イル王子の感情を逆なでするようなことをしてしまうと、スウォンのためにも ならないし。

あと イル王子が言った「その子は嫌な感じがするんでね」の意味って、単純にユホン様とヨンヒの子供だから・・・ ということなんだろうけど、スウォンが とても聡い子だと知っていて 脅威を感じてる・・・って意味もあるのかな、と思った。

■月日が経ち、ユホン王子が 戦や政務で忙しくしている中 徐々に、カシは ヨナと共に 庭園に姿を見せるようになった。

そんな ある日 庭園で、カシが 火の部族・イグニ様と 話しているところを、見かけた ヨンヒ

カシに友人がいたことに ひとり安堵し、邪魔にならないよう すぐ その場を去ろうとする。

「スウォン 帰るわ・・・よ」

「きゃ・・・! スウォン 何やってるの」

珍しく 木登りで遊んでいた スウォンは、素直に木から下りた後も はしゃいでいる。

ムンドク将軍に ついて来ていた(連れて来られた) 同じ年頃の少年・ハクと出会い、類い希なる身体能力を持つ彼のことを すっかり気に入り、まだ遊びたくて 仕方ない様子。

「・・・わかったわ でも木登りは危ないから・・・」

「ヨンヒ様」

「ヨンヒ様 ご無沙汰しております」

「イグニ」

「庭園にいらっしゃるとは知らず ご挨拶が遅くなって 大変ご無礼を致しました」

「いえ・・・! いいのよ 私の事は・・・」

 (ああ イグニ 駄目よ 私の事は無視して・・・)

 (そこにはカシと ヨナがいるのだから)

ところが カシに嫌がる素振りなどはなく、スッと立ち上がり「私も・・・ 長きに渡り ご無礼をお詫び致します」と ヨンヒに向け 頭を下げた。

「カシ・・・」

その時、ヨンヒは 初めて、ヨナの姿を見た。母の隣で 少し不安そうに こちらを窺う、赤い髪の少女の姿を。

 (私は 初めて彼女を見た時 その場に座り込んでしまいそうになりました)

 (何故なのか わからない)

 (ただ その美しい赤い髪が 忘れかけていた緋龍王の存在を 思い出させたのです)

それでもヨンヒは 平静を装って、一定の距離を保って ヨナに挨拶をする・・・のだが、スウォンは 違う。

大きくなったヨナに会えたことを 喜び、無邪気に 駆け寄る。

そんなスウォンを止めようとした ヨンヒに対し、カシは「大丈夫です すみません」と 目配せをして・・・?

■ヨナ、ハク、スウォン、3人は こうして出会った。

最初は緊張して 何も喋らないヨナだったけど、お兄さん二人が 打ち解けようと がんばってくれてる。

猫を見に行こう、とヨナの手を引いて 歩き出したハク。

その時、カシは 何かに気づき、ハクの肩を掴んだ。そして、ひどく驚いた顔のまま 少しの間 黙り込んだ後――――

「・・・・・・ ヨナを・・・  守ってね・・・」

「・・・・・・?」


なぜか カシ様には 分かったんだな。ハクが これからのヨナの運命に 大きく関わっていることを。ハクになら 娘の命運を託せることを。

ヨンヒが 緋龍王の末裔であることや、ヨナには神の力があって 四龍の守護がついていることを、なぜか知っていた カシ様なら、未来のことを分かっていても おかしくない。

そして ヨンヒにも やっぱり、カシ様ほどではないけど そういう不思議な力があるんだな。

・・・いや ヨンヒの場合 “力” というよりも、受け継いできた緋龍王の血の記憶が 緋龍王の生まれ変わりと出会ったことで 目覚めた、という感じか? ヨナを見て 緋龍王の存在を思い出したのは、そういうことなのだろうか。

そして 突如、ヨンヒに走った ズキン という痛み・・・。ヨナと相対したことがキッカケなのかは 分からないけど、もしかしなくとも 緋の病が発症しかかってる・・・ (´;ω;`)

■子供たちは 3人だけで 遊びに行った。心配する ヨンヒの一方、カシは「大丈夫ですよ」と言う。ここから見えるし、今日は 悪いことは起きない、と。

すると その発言を聞いた イグニ様が、カシ様は本当に不思議な方だと 話し始めた。

「まるで占い師のような事を仰るの  ほら ヨナ様がお生まれになったばかりの頃も」

「「この子には しろとあおとみどりときいろの 守護がついている」って」

「・・・それは どういう・・・」

「・・・妄想です お気になさらず」

「あら・・・」

 (妄想・・・?) (でもカシは あの時も・・・)

“私もです 大神官様”

“この方から 緋龍王の血の流れを感じます”

 (私の血を 見抜いた)

■イグニ様は スジン様に呼ばれ、帰らなくてはいけなくなった。ヨンヒカシ、ふたりだけの会話が始まる。

少し遠くを見れば、ヨナ・スウォン・ハクが すっかり打ち解け 仲良く遊ぶ、とても可愛らしい光景がある。

「・・・カシ・・・ あなたとイル様が結婚したばかりの時 イル様は幸せだと仰っていたわ」

「あなたは・・・幸せ?」

「・・・イル様が 幸せだと仰ったのは  赤い髪の子供を授かったからだと思います」

「でも あれはヨナが生まれる前よ」

「・・・・・・」

「・・・赤い髪の子が生まれると・・・ わかっていたの・・・?」」

「カシ・・・  あなたは・・・  何が見えてるの・・・?」

「自分以外の人間の未来が・・・」

カシは 昔から、目に見えぬものを 見たり感じたり出来る子供だった。

大神官様だけは そこに共感して、“神様が カシに 大切なことを告げようとしてくれている” のだと 教えてくれたらしい。

「あの子を授かった時 その力はますます強くなった気がします」

「燃え盛る神殿の中から イル様に助け出された あの日」

「イル様と 私の間に  赤い・・・光のようなものが 降りて来るのを感じました」

「私が お願いしたんです  妻にして欲しいと  そうすれば あなたの願いは叶うと」

「赤い髪の子が・・・ イル様の願い・・・?」

「・・・カシ・・・  あの子は ヨナは・・・  なに・・・?」

「さっきの イグニの話・・・  白と青と緑と黄の 守護がついてるって・・・  まるで」

 (それはまるで  緋龍王・・・)

突如 頭に 痛みが走る。座り込み、頭を押さえる ヨンヒ。そんなヨンヒに寄り添う カシ。

「どういうこと・・・  ヨナが・・・ どうして・・・  なぜ今・・・  あなた達の娘が・・・!?」

「何が・・・ 起ころうとしているの・・・?」

「私も全てが視えている訳ではありません」

「わかるのは  あの子が再び 四龍を集結させること」

「彼らはあの子が来るのを待っている」

「まさか・・・ だって おかしいじゃない・・・」

「ヨナは王でも 血筋でもないのよ・・・」

「あの子が 緋龍王なら  私は  スウォンは・・・  私の一族は 一体 何・・・!?」

“ヨンヒ お前は 神の血を引く 特別な一族の子”

“残された者は それを守ってゆかねばならないの・・・”

 (母上・・・  ほら やっぱり 私達が血を守る意味なんて  なかったんじゃないの・・・?)

「未来が視えても 今の私に出来るのは  イル様を支え あの子の母として務めを果たす事だけです」

「・・・・・・  私もよ・・・」

 (どうしよう  それなのに)

「ユホン様のために  スウォンのために生きると  それだけが私の道標」

「でも どうしたらいいの・・・?  カシ・・・ あなたに私の未来が見える?」

「ひどく 頭が痛いの・・・」

 (私  発病したんだわ)

 (神様 お願いします スウォンにだけは  この痛みを負わせないで)

我が子を想い、神に祈る ヨンヒ。しかし、ヨンヒの心の中のイル王子が ヨンヒを責める。

“都合のいい時ばかり お祈りして” “神は全て 燃やしちゃったじゃないか” と――――

■ヨンヒの頭の痛みは 消えたり現れたりを繰り返し、2年が過ぎようとしていた。

緋の病にかかっていることは ユホン王子に伝えていない。

このままならば堪えられる、と ひとりで病と戦っている ヨンヒ。

そんな中、高華国の王であり ユホンとイルの父である ジュナムが倒れ、危篤だという 一報が入り――――――――!??


2年もの間 緋の病のことを隠している ヨンヒ・・・、ユホン様にも言わず 治療を受けないのは、イル様や大神官様への 負い目があるから・・・?

仲良く遊ぶスウォンとヨナを 遠くから見つめている、ヨンヒの眼差しが 悲しい・・・。

もう これ以上 ヨンヒの心を追い詰めるようなことは 起こってほしくないのに、そんなのは無理だと 分かってしまってることが ツラい (ノ_-。)

王 危篤の報せ、次回 さらに歴史が 大きく動く展開でしょうね

□■読みながら書いてるから 感想グダグダで すみませんでした!■□

子供たち パシャリ  かわいいです。なのに、カシ様は この先のこと どこまで視えていたんだろう・・・ と考えると 切ない気持ちになってしまうのです・・・ (´;ω;`)

暁のヨナ194話

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