暁のヨナ 200話 35巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください

花とゆめ, 暁のヨナ

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第200話「待った無し」 | 35巻

「ヨナちゃんには 会えたかい?」

「・・・・・・・・・・・・」 「会えた」

「・・・何かあった?」

「・・・あいつ・・・」

 (いつから あんなに 弱ってるんだ・・・?)

暁のヨナ200話 花とゆめ2021年01号

■あらすじメモ

■南戒の使節団との会談に ヨナが出席したこと、使者の一人が殺害され その容疑がヨナにかかっていることを、ハクやジェハ・ユンは それぞれ耳にする。

空の部族兵になっているため 堂々とではないものの ある程度 自由に行動できる ハクと、文官に扮して 城の中を歩き回る ジェハと、書庫への出入りを 許可してもらってる ユンの3人、運良く 会って 話をすることができた。

ハクは、ヨナが 王の代理で会談に出たことについて 気にしている。

この中で スウォンの病について知っているのは ジェハだけ。

死罪になる恐れがあるため、仲間といえど 口外するわけにはいかない。

「てかタレ目 前 姫さんに会いに行ったんだろ? どうだったんだ?」

「・・・元気そうだったよ 皆によろしくって」

「・・・・・・」

「・・・何か隠してんだろ」

「いや? どうして」

「話せよ」

「だから 隠してないって」

「もう会わないとか 言われなかったか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや 来られると困る って・・・」

「・・・・・・」

「俺の事も何か言ってたろ?」

「・・・・・・」

「専属護衛はいらないって 伝えてってさ」

「どうして・・・」

「・・・そうきたか」

根負けして ヨナと会ったときのことについて 正直に話すが、スウォンの体調のことを隠すため 嘘もつく ジェハ。

しかし やはり、ハクを誤魔化すことは できなかった。

「・・・姫さんの周りで 何かが起こっている」

「姫さんの身が安全なら しばらく様子見るつもりだったけど 殺しの容疑かけられてんなら 傍観って訳にはいかねえ」

「また 来られると困るって 言われても?」

「その時は  遠くからでも 護る方法を探すよ」

■目が覚めて、南戒の使者の一人が亡くなり 使節団が宣戦布告だと騒いでいる 現状を知った スウォン。

ケイシュク参謀も ジュド将軍も スウォンも、ヨナは 何もしていないことを 分かっている。

遅かれ早かれ 戦を避けることはできない――――

しかし 陛下が今の状態では 南戒との戦は厳しい、と ケイシュク参謀は言うが・・・

「仕掛けてきた この機会は 逃せませんよ」

「今なら五部族 全てが一丸となって 南戒を制圧出来る」

「寧ろ 今しかないんです」

 (私が生きている 今しか・・・)

だが、万が一 スウォンが出陣できない場合は ケイシュク参謀が総指揮に、というわけにはいかない。

南戒を相手に 五部族を纏めるならば、陛下を措いて 他にはいない。

 (陛下以外に 陛下と並び立つ 求心力のある人間など・・・)

そのとき ケイシュク参謀の頭に浮かんだのは、ヨナの姿。

 (――いや!  何を考えている 戦だぞ)

 (同盟を結んだのも 四龍を陛下のもとへ置く為)

 (後継者候補は他にもいるのに 何故 ヨナ姫など)

 (落ちつけ・・・ 焦りが出たな)

■ひとまず体調が安定し 歩けるようになった スウォンは、南戒の使節団のもとへと 向かう。

あらぬ疑いをかけられている身の ヨナも一緒に。

「真犯人は 彼らが一番 わかっているはずです」

「私に隠れる理由はない」

ヨナは 自らの強い意志で スウォンについていき、スウォンの体調を 心配している。

南戒の使節団と 謁見し、何とか 使者たちの帰国を一旦 阻止、足止めすることに成功した スウォン。これで 時間は稼げそう。

だけど、どんどん スウォンの体が もたなくなっていく――――

フラついたスウォンに押され、階段から落ちそうになる ヨナ。

すると 危ういところで現れ ヨナを支えてくれたのは、ハクだった。

「大丈夫ですか」

ヨナは 声で ハクだと気づく。でも、会話をすることも 目を合わせることすら できない。

今にも倒れそうなスウォンに寄り添い、立ち去るしかない。

 (まだ 倒れないで  ここには兵士が たくさんいる)

 (どうして 来たの・・・?  ハク)

 (でも どうか)

 (どうか 気付かないで)

しかし、ハクは スウォンの体調の異変に 気がついており――――――――!??

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