コレットは死ぬことにした 118話 20巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
詳しく感想を書く余裕が なくなってしまったので、できるかぎりで ちょっとでも販売促進・・・!!!
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第118話 | 20巻
「薬師として 患者を守りたいだけです ハデス様は 必ず回復します」
「私が ついています 大丈夫です」
「――――・・・」
「こないだぼく ここに遊びに来たでしょう? そのあと冥府にも行った」
「手紙を配達したんだったね」
「それで 思った」
「コレットとハデスは ずうっとお互いを 愛しく想い合っていくんだろうなって
ぼくはそんな二人がとても好きだよ」
「だから ここに来た」
「本題に入ろう コレット」
「ぼくは最高神としてある特権を持っている」
「それは いきものに“神格”を与えられる権利」
「コレット ぼくは君を 神さまにしたい」
え?
「か 神さま・・・?」
「そう スカウトってやつ」
「!? ス??」
「待って下さい 人間って神さまになれるんですか??」
「なれるよ♡」
え??
「ま なんか それっぽい儀式とかするんだけど」
儀式!?
「・・・・・・・・・???」
「あはは びっくりしてる だよねー」
「でもこれ 誰にでもってわけじゃないんだよ?」
「君はあまりに 神々(ぼくら)に近しい存在になってしまった
しかもあの ハデスや冥府と」
「そんな人間は初めてだよ」
「神になれば ハデスとずっと一緒にいられる」
「いや いてほしいって思ったんだ だから スカウト」
「コレットは どう?」
花とゆめ2021年16号
■あらすじメモ
■夜明け前に地上へ戻り 少しの睡眠を取ったコレットさんの前に、ハデス様が伏せっていることを聞きつけた ゼウス様が現れる。
いきものに “神格” を与えられる権利を持つ、最高神 ゼウス様。
コレットさんへ、君が神になって ハデスとずっと一緒にいてほしい、と伝えるため やって来た。
衝撃的すぎる提案に コレットさんは言葉を失い、当然 すぐには返事ができない。
「じゃあ 考えておいて コレット またね」
■その日、診療所は とても忙しかった。
たくさんの村人が、弟子たちが、コレットさんを頼り 救われ 安心する。
冥府 お昼に行くって言ったのに 行けなかった
(もう夜まで 無理だな)
でも ガイコツなら察してくれてるかも
ハデス様の看病 ガイコツと交代したのは よかったんだわ
私が いなくても
ハデス様のそばには皆がついてる そういう冥府になった
私が いなくても
冥府は 続いてくから
「ははっ」
「は・・・ あたりまえ」
そんなこと わかってるはずなのに
「・・・」
なんで今さら 虚しいの?
■自分を見失ってしまっても、薬師の仕事をするため 夜に冥府を訪れる コレットさん。
すると ガイコツから「ハデス様の熱は 昨日よりは落ちついたぞ」と朗報が。
「今起きていらっしゃる しばし 交代じゃ」
■立ち上がることはできないし 肌の状態も痛々しいままだが、ハデス様の容態は 確実に良くなっていた。
ふつうに話せるようになり、まだ朧げだけど 視界も回復に向かっている様子。
コレットさんが長い時間 看病してくれていたことを知っている、ハデス様の口から出た言葉は――――
「世話になっておいて言えたことではないが そんなに自分を削らなくていい」
「・・・ はい?」
「これは私の自業自得 呻いていようと 放って帰っていい」
「・・・ハデス様には ガイコツ達がついてるから?」
「? そうではない」
「お前は地上の薬師でもあるから」
「わかってますよ そんなの」
「わかってて やってるんです ハデス様の知ったこっちゃないですよ」
ああ 私 感じ悪いな
「コレット・・・?」
でも はいって言えない
「ガイコツにも言われたから わかってます
私は診療所もあるし弟子も育ててくところだし」
「自分が倒れたら 本末転倒なことくらい」
私だってそれが正しいって わかってるけど
「でもハデス様 わかってない」
「私はハデス様の薬師で 妻なんですよ?」
「・・・っ」
「好きなひとのそばにいたいに決まってるじゃないですか・・・!」
痛みをこらえ 起き上がり、コレットさんの肩に触れる ハデス様。
そして、まっすぐな眼差しで コレットさんを見つめた。
“コレット 君を神さまにしたい”
ひとりじゃ考えられない
「・・・ハデス様」
「街で言いましたよね」
「これからは 悩み事は二人で解決したいって」
「こんなときだけど 頑張ってもらえますか?」
「なんでも言ってくれ」
「・・・ハデス様」
「今朝ね――――・・・」
この日のことを 今でもよく覚えている
私の話を聞いて ハデス様はまた すまんって言った
自分一人で腹を括って 覚悟していたのだな、と
ううん 私もそのつもりだったの
つもりだけだった ってことに気づかされたの
あの日やっと答えを出した
わたしは
人として生きて 死ぬことにしました