コレットは死ぬことにした 111話 19巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
詳しく感想を書く余裕が なくなってしまったので、できるかぎりで ちょっとでも販売促進…!!!
幸村アルトさんの連載作品「コレットは死ぬことにした」最新111話は、花とゆめ6号 で読めますよー! ぜひ買いましょう! (*^▽^*)
そして、最新コミックス18巻 発売中!!! みんなで買って 少女まんがを盛り上げましょー!!!
第111話 | 19巻
「は~~~~っ コツメくん・・・っ 元気!?」
「げんきでしよっ」
「なんか前も こんなことあったよね」
「でし」
「前と同じで 今日もお手紙 持ってきますた」 えっへん
「わっ ほんとだ」
「冥府の皆からでし」
「皆?」
「ひゃい」
「コレットしゃんに会いないの 寂しでし
そしたら ハデスしゃまが 書いたらいいって」
「そしたら ハリーしぇんぱいが 皆も書きって」
(ガイコツが 私に手紙を・・・!? すごい気になる・・・!)
「ラダしゃん達も クロノスしゃまも もちろん ハデスしゃまも 書きますたよ」
「ぼくも書きますた!」
「また書きまし このふりしきに包んで井戸のそばに 置いておきましから」
「見つけたら 読んでくだしゃい」
「コレットしゃん お仕事頑張ってくだしゃい 皆応援してまし」
「冥府はいつも コレットしゃんのこと お話ししてましからね」
(“冥府は いつも”)
「・・・私の話って どんな?」
「い 色々でし」
「色々って 何さー」
「んにに」
(冥府のことを 気にとめない日なんてない)
(皆にとっての私も そうだよって 言われたような気持ち)
(うれしい)
「私お返事 書くよ
明日も行けなかったら おつかいしに来てくれる?」
「まかしてくだしゃい」
「かいりましー」
(うれしいな)
花とゆめ2021年06号
■あらすじメモ
■村の大人たちで集まり 話し合いが開かれ、コレットさんとセラとポーラも 参加した。
将来 遍歴医をやりたいセラのため、そして 村の薬師を途絶えさせないため、無事 村全体で協力してくれることに。
また、セラとポーラも 自分たちの目標を立てた。一人で往診に行けるようになる!と。
「おれは もうちょい」
「わたし これから」
さっそく、コレットさんと一緒に 初めての往診へ臨む ポーラ。
気合いが入りすぎて 若干 空回り気味ではあったし、動けない患者さんを目の当たりにして ショックを受けたりもしていたけれど・・・
コレットさんの指導とサポートと、患者さんやご家族の「ありがとう」の言葉のおかげで、心は めげない。
■セラとポーラのお父さん・タイラさんも さっそく、村の子供たちを たくさん集めて 字と計算を教えてくれていた。
「今までは一部の者ができればよいとなっていたが それは やめた」
「そして! セラとポーラに続く薬師を募集しているから 我こそはって奴は 門戸を叩いてみるよーに!」
子供たちは タイラさんのおかげで 楽しく学べているし、村の大人たちは そんな子供を見て 微笑ましく感じてくれている。
字への興味も広がり、村人みんなの意識が変わった。
コレットさんたちが キッカケを作り、そうして訪れた変化を 恐れず受け入れる人々。村の未来は明るい。
(ササラちゃんの村でも思った ここはきっと大丈夫って)
(この村も 大丈夫だ)
■ただ ひとつ、コレットさんには 胸の中に しまい込んである、切ない想いが――――
「・・・・・・」
「ポーラってさ いつか結婚する?」
「えっ けっ 結婚!?」
「さ さあ・・・っ? するのかもっ? あんまり想像できないけど」
「わたし恋ってものもしたことないしっ お見合い話とか来るのかな?」
「ち ちなみに コレットさんは?」
「――――・・・」
(できないよね)
(人間と神さまだし ねえ? どう暮らすの? とか 色々と・・・)
(ハデス様が告白してくれたとき 腹を括ったって言った)
(いつか私が ハデス様を忘れる日がきてもって)
(あれはきっと そういうこと)
(だから 私も)
(私 も)
「しないな」
「! しないの!?」
「想像できない じゃなくて?」
「うん」
「へー・・・」
(結婚しない女の人って 見たことない・・・!)
(薬師で よかった 自力で生きていける)
(年を取っても)
■毎日の仕事に 村の人との交流、そして 今まで以上に熱心になった 弟子の教育、コレットさんの日々は 一層 忙しくなった。
夜、少し冥府に行く時間も 体力も、残っていないほどに・・・
(明日は どうにか)
(行けるかなあ・・・)
(明日も今日と 同じかも)
井戸の前で、疲れきったコレットさんが 少し暗い気持ちになってしまっていた 丁度その時、井戸の中から コツメくん 登場!
「だりか いましか」
「私だけだよ 大丈夫」
コツメくんの 温かい言葉と、コツメくんが持ってきてくれた 冥府のみんなからの手紙のおかげで、嬉しい気持ちで いっぱいになる コレットさん。
カロン、ハリー、コツメくん、ラダ、アイアコス、ミノス、クロノス様、ガイコツたち、みんなの みんな“らしい”手紙を読み、ハデス様の手紙から 愛情を感じ、1日を終える。
コレットへ 手紙を書くことになった こちらは 変わりない
そちらの天気はどうだ 晴れでも雨でも お前は走り回っていることだろう
薬師の青服は 陽の下では きらめて
雨曇りには 反旗を翻すような 心強さを見せる 私はお前の青服が好きだ
その青服が 冥府に来る日を待っている
あまり無理しないように ハデス
(返事 何て書こうかな)
(ハデス様 青服をね 増やそうとしてるんだよ 村が優しくて 前向きなの)
(あ ディオニュソス様達 帰っちゃったよ やっぱり寂しいね)
(でもイタン兄が結婚するのよ すごく嬉しい)
(結婚・・・)
(・・・可愛い おばあちゃんにならないとね)
(年を取っても)
(ハデス様に 好きでいてもらえるような 皆に好きでいてもらえるような)
(そんな――――・・・)