それでも世界は美しい 134話 24巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
花とゆめ20号の それでも世界は美しい、感想です
最新コミックス22巻 発売中!
ネタバレ配慮してなくて すみません
■レオという名前だった 子どもの頃のアル。氷の大国で 母親と2人で暮らし、あの塔にあった文字を 母から学んでいた。
実家に代々 伝わっている 古い文字は、その昔 世界中を支配した国が使っていた文字だと、母親は レオに教える。
「お母さまは その末裔なのよ そして あなたは
晴れの大国の レオニダス様と 古の帝国の血を引く子 選ばれし運命の子なのよ
いつか 大王様が 私達を ここから連れ出して下さるわ」
現状の暮らしは かなり困窮していて、周囲の人間と 距離を置き、氷の大国の人を嫌っている 母親。
■アルの過去を見ている ニケの隣に、現在の姿のアルが現れた。
「ここは 氷の大国の東 私の母は ここより もっと北に住む
氷の大国に属さない 小さな村の出身らしい
遠征中 怪我をした 大王を村が かくまい 手当てした時 私を授かったと言っていた
どういう いきさつがあったか わからないけど 母はその後 村を出て ここで ひとりで 私を育てた
気付いた時には 私の世界には 母しかいなかった でも それで よかった」
母親は、レオが 周囲の人間と接触することを 極端に嫌がっている。レオに友達なんて いらない、と思っているらしい。
別れ際に 大王様に貰った宝飾品を、お金に替えて 生活してきたが、宝飾品は 残りわずか。
(今は戦争中で 容易にエクタールの森は越えられない 大国には出られない)
「早く・・・ 大王様 迎えにきて・・・」
■もちろん 大王は迎えになんか こない。さらには、世話になっていた村が はやり病で全滅してしまい、難を逃れたものの 住み続けることはできなくなった レオと母親は、各地を流浪することになった。
■アル(レオ)が 足を怪我しても、母親は 顔は無事か、顔に 傷はできていないか、そればかり気にする。
「この頃から 母の異常さは 際立っていった 暮らし先を 何度変えても うまくいかず 話すことと言えば
自分達は 選ばれた人間なのだから いつか運命が味方するという 絵空ごとだけ
正直 私には 古代の血も 大王の子だというのも どうでも よかった ただ母と一緒にいたかった
母の関心ごとは 私ではなく その後ろにあるものだと すでに理解はしていた
それでも 泣かないでほしかった」
■ある日、レオの母親・ソバロは ミンム村の生き残りの人と、偶然 再会する。
そして レオに、とても嬉しそうに “大国へ 大王様の元へ行ける 算段がついた” と言った。
「その人の所に 先日 大国筋の貴族が秘密裏に訪ねて来て こう言ったそうなの 「昔いた村に 黒髪の子供を連れた若い女がいなかったか?」って
大王様が探しているから 居場所を捜してくれないかって」
「それじゃあっ」
「そう 大王様は 私を忘れていなかった・・・っ その貴族様が 私達を大国へ連れて行ってくれるって」
ソバロと一緒に レオも喜んだ。しかし、呼び出された場所へ向かった 2人は、残酷な真実を知る。
■レオの本当の名前は「レオニダス」、黒髪、大王に よく似た 顔。特殊使命を仰せつかっているという 内務副大臣・ランデルは、レオを見て すぐに、大王の息子だと 確信した。
「残念です 見目がここまで似ていなければ あるいは逃がせたかもしれないのに」
ランデルに雇われた 北の蛮族によって、ソバロとレオは――――
次回、135話は 22号!