コレットは死ぬことにした 94話 16巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
花とゆめ5号の コレットは死ぬことにした、感想です
最新コミックス15巻は2月20日 発売!
ネタバレ配慮してなくてすみません
■クロノス様と にこやかに物騒な会話をしたのち、爽やかに帰っていった ヘファイストス様。
おおお、物騒な発言は気になるが クロノス様の鎌を研いでいってくれるのは 普通に親切だし、意外と あっさり帰るとは 予想外でしたわ。
でも なるほど 分かったぞ。火と鍛冶・工芸の神様であり アフロディーテ様の旦那さまの ヘファイストス様、仕事と妻のこと以外 ぜんっぜん興味ないんだな? ( ゚∀゚ )
いいです いいです、むしろ 好都合。ヘファイストス様に興味を持たれた人は 大変なこった!(笑)
そんなこんなで 平穏に続いた宴、コレットさんたち みんな、最後まで ただただ楽しく過ごせたみたいで よかったですね (*^▽^*)
■翌日? コレットさんは ディオとヘルメス様と共に 旅を再開。
ああ~ ちょっぴり久しぶりの光景、この3人が並んで歩いてるだけで なんか ほっこりしちゃうな~ (*´ω`*)
なんだかんだ 神様同士、みんな 仲良いし。なんだかんだ たぶん。
■隊商の人たちを見つけ、合流させてもらう コレットさん・ヘルメス様・ディオ。これから 昼休憩のために「遍歴医の村」へ 立ち寄るところだったらしい。
コレットさんも 前に一度、行ったことがある 面白い村へ。
「そうだ! 私一日だけその村にいました・・・!」
「一日か すぐ次が来たんだな」
「次が来るとは?」
「地図見てみ ちっこい村だが 交差路にあるだろ だから昔から 往来が多いんだ」
「そこで面白いルールができたらしい “遍歴医は次の薬師が村にやって来るまで滞在すること” ってな」
「だから村の薬師はいないが常に遍歴医はいる不思議な村になったのさ」
隊のメンバーには その村出身の若い男性・リニさんがいる。・・・が、17のときに家出みたいに飛び出して 十年、一度も帰っていない とのこと。
原因は お母さまとのケンカ。ははーん! なるほど~ 若気の~ 至りですか~! たしかに いじりたくなる話ですが、いじっちゃダメですよ~ ヘルメス様~ ディオさん~ ダ~メ~で~す~よ~ ( ´艸`)
というか やっぱ あなたたち、なんだかんだ 超仲良しですね☆
「とにかく俺は 村を出てこの仕事についたの! こっち方面の荷も受けずにきたし もう帰る気ねぇの!」
まあ、村を出たことについては いきおいだったとしても、今こうして 元気に真面目に働いてるなら べつに後悔する必要ないとは思うし 後悔してないんだろうけど・・・、でも 十年も帰ってないっていうのはなあ・・・ (´;ω;`)
リニさんの話し方で分かるけど 大したケンカじゃなかったでしょ。ただ 機会を見失って ずるずる帰れなかっただけでしょ。意地張ってないで 帰ればいいのに・・・って 誰でも思いますよね。
そこで気を利かせてくれたのは 隊商のみなさん。いいおせっかいを やいてくれる、優しい仲間のみなさん (*´▽`*)
「なら今日は いい機会じゃねぇか 十年振りに村に寄るんなら お前しばらく家帰れ」
「はあ!?」
「俺達はまた引き返して来るからよ そんとき拾ってやるよ」
「若気の至り 解消してこい」「親孝行も してこい」
「ええ?」
「十年経ってりゃ 笑い話になってるかもしんないじゃーん」
「ですよ~~」
「はあ・・・」
(なんだこの三人組・・・)
「そうかなあ・・・」
コレットさんたちのノリが ちょっと邪魔してる感あるが(笑)、リニさん 帰る気になってくれたかな・・・??
■リニさんの故郷、遍歴医の村に 到着。隊商のみなさんは 村の外で 休憩。村の中には 入らない決まり・・・らしい。
理由は 他所からの往来が多いと いいものも悪いものも 入ってきやすいから。
悪いもの、とは 不幸のこと。この村の教えで “不幸の半分は 旅人が運んでくる” と あるらしい。
揉め事や病は 外からやって来る。たしかに そうかもしれない。んー・・・、でも なんか閉鎖的な考えだなあ・・・と思った。リニさんが 村に戻りづらくなっちゃった理由、そういうとこも 影響してるのかな・・・。
とはいえ もちろん、村を出て 十年も経っているけど リニさんのことは 歓迎してくれる、村の人。
旧友と再会できたのに リニさん ぜんぜん嬉しそうじゃないなあ・・・。嬉しさよりも 気まずさのほうが はるかに大きいんだろうな (´・ω・`)
リニさんの気まずさを察知した コレットさんが、すかさず 後押し。
「あの 私村長さんに ご挨拶に行くので 一緒に中に入りませんか?」
(どうかな?)
「・・・」
軽く ため息をついて、ようやく 覚悟を決めたみたい!??
ディオとヘルメス様は先に 村の診療所へ。コレットさんとリニさんは リニさんの家へ。
(乗り気じゃなさそうだけど 拒否しなかったのは 本当は家族のことを気にしていたからかな、とか)
「・・・親父はすげー昔に死んで 覚えてない」
「で 兄貴がいてさ 昔から頭がよくて しっかりしてて 評判がいいんだ 比べて俺は 出来が悪くて そんな俺にも優しい兄貴だから余計にイライラしてさ」
「だから外に出たのは よかったと思う 一応こーして仕事についたわけだしさ」
「お母さんは どんな人ですか?」
「女にしては背が高くてガタイもよくて なんでか腕っぷしも強くて キレたら猛禽類みたいな顔すんだよな」
(猛禽類!?)
いやいや 猛禽類は言いすぎー!!! ・・・でもない?? ( ゚∀゚;)
あれかな、お母さま 元ヤンだったんじゃないかな(笑)
旦那さんを 早くに亡くしてしまって、ひとりで 2人の息子を立派に育てようと 必死だったんだろうな。リニさんの表情を見れば 分かる。いいお母さんなんだろうな。
「17の俺より強かったんだぜ?」
何がキッカケだったのかは 知らないけど、お母さんとケンカして お母さんにビンタされて、「そんなに家が嫌ならどこへでも行きゃあいいわ!」と言われた 今より若かりし頃のリニさん。
「で 家出 今日またぶん殴られたらコレットさん 治してくれよな」
久しぶりの実家に帰る リニさんは、やっぱり 気が重そう。だけど ちょっとずつ、帰ってみたい気持ちが 芽生えてきてる気がする。
■十年振りに帰ってきた お母さんとお兄さんが住む家、現在は お兄さんの奥さんと子どもたちも 一緒に住んでるっぽい。
まあねえ 十年も経ってるんだから、お兄さんが結婚して 子どもいたって おかしくないよ。そりゃ そーだよ。でも、ビビる リニさんの気持ち 分からなくはないわー。
リニさんの内面は たぶん、17歳のときと あんまり変わってないんだろうね。子どもっぽいわけではないけど、めっちゃ大きくなった見た目とは裏腹に けっこう繊細な人なんだと思う。
そして 意地っ張りなうえに、ちょっと意気地なし? 逃げグセがついちゃってるところも あるのかな・・・。
今まで ずっと 逃げてたことに、いきなり向き合うのは 勇気がいるもんなあ。
しかし、逃げそうになる リニさんを、コレットさんが 止めてくれたおかげで、リニさんとお兄さん なんとか再会。
「リニ 中に母さん いるぞ ・・・お前いいときに帰ってきたよ」
「 ? 」
「いいから 入れ」
リニさんは 家の中に、十年前と同じ 大きくて強い 母ちゃんがいる、って、当然のように 思ってたんでしょうね。
だから 怖くて、だけど 自分のために怒ってくれてると分かってるから 申し訳なくて、逃げ出したかっただろうけど 勇気を出して 家に入ったんだと思う。
懐かしの母に ようやく また会えることの喜びも、同時に すごく高まっていたと思う。
でも、出迎えた お母さんの姿は、すっかり変わっていた。
「リニ・・・ ああ おかえり」
「・・・っ え? 母ちゃん・・・?」
(これは・・・ まずいかも・・・)
「二年くらい前からかな 具合が悪くて 最近はもう伏せってる方が多い」
「は? 具合って 病気?」
「そうだな」
お母さんは ようやく戻ってきてくれた息子に 手を伸ばすけど、リニさんは その手から 逃げてしまう。
怖いんだろうな・・・、自分が知っている 母の手じゃなくて。痩せ細っている その手を 母の手だと 認めることが、怖いんだろうな・・・。
それでも 逃げちゃダメだよ リニさん・・・!!! 今 ここで逃げたら、一生 後悔することになるかもしれないのに・・・!!!
■逃げ出したリニさんを 追いかけ、追いついた コレットさん。
え・・・ コレットさん、足の速さもだけど それ以上に、体力 すごくない? コレットさん 薬箱 背負ってるんだよ? そんで けっこう余裕そうだよ? (*゚◇゚*)
「リニさん なんで」
「隊商に戻る」
「家 一応 帰ったし いいよな もう」
「いや でも」
「あれ 誰だよ あれ 母ちゃんか? 母ちゃんっていうか ばあちゃんじゃん 十年であんななるのか?」
「・・・それほどの病なんだと思います」
「病・・・ ――――母ちゃんの あの手 なんだろ すげえ 気味悪かった」
「最低だな 俺 母親なのに なのに でも でも」
「俺・・・ だめだ・・・」
(――――受け止められない よね)
(リニさんの中のお母さんは 強くて 大きい あの日のままなんだもんね・・・ でも)
「リニさん 今 村を出たとして いつかまた帰ってこれると思えます・・・?」
「・・・それこそ ぶん殴られるよな 今度は兄貴に」
「もしいつか またここに戻ってきたいと思う日が来たときに 戻れないのは きっと寂しい だから・・・」
「だから今は捨てずに・・・ 頑張ってみませんか?」
「・・・おかえりって 言われるとはなあ・・・」
「じゃ ただいまって 言いに行きますか」
「ああ・・・ 頑張ってみる」
リニさんは 顔を洗って、泣いた目を ごまかすように 何度も水を被ってから、家に戻って もう一度、お母さんに「ただいま」を言った。
お母さん・・・、薬師のコレットさんが “まずいかも” って思ってしまうくらい 病気が進行してしまってるみたいだけど、それでも 家を飛び出していった息子に会いたくて、大人になった息子の顔を見たくて、すごく頑張ってたんだろうな。
十年前とは違って、リニさんのお母さんは “強くて大きい母ちゃん” ではないけど、リニさんが 本当に見たかったのは、“母ちゃんの笑顔” だったんじゃないだろうか。
だとしたら、見れて よかったね リニさん! 逃げたままにならなくて よかったね リニさん! 。゚(゚ノ▽`゚*)゚。
優しい笑顔で リニさんに「おかえり」を言う 母の愛、感動して めっちゃ泣きました・・・!!!
そして、旅の途中でも コレットさんには「ただいま」って言える相手がいること、それって とても幸運なことだなあ、と思いました!
癒やし効果を手に入れた ディオとヘルメス様よ、これからも じゃんじゃん コレットさんに 幸運をもたらし、じゃんじゃん 癒やしてあげてくださいな (*゚´∀`゚)
□■読みながら書いてるから 感想グダグダで すみませんでした!■□
コレットさんとリニさん パシャリ でも コレットさんが いちばん、出会った人に 幸運と癒やしを もたらす存在なんですけどね!!! (*゚ω゚*)