愛が死ぬのは君のせい 最終回　6巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください

2019年11月21日マーガレット, 愛が死ぬのは君のせい

マーガレット24号の 愛が死ぬのは君のせい、感想です

コミックス5巻は 12月25日発売！　最終巻は 1月25日発売！

ネタバレ配慮してなくて すみません

■一墨の体に入ったばかりの時、愛生に「何のために？」と尋ねられた ワルツは、一墨の頭を探って 見つけた言葉を 口にしていた。

「どんな形でもいいから 生きたい」と。

でも ワルツは、一体なにを「生きる」と呼ぼうとしたのか 分かっていない。

望んでたものの形も 分からなくなって、うんざりして、全部 消してしまおうとしている。

（また 俺だけになれば　俺の他に何も なくなれば　　何かに出会う前に戻れば　きっと）

■地球と “白い男の星” を 壊そうとしているワルツを、止めようとした “白い男”。

しかし、駆けつけた愛生が 身を挺して ワルツを庇った。“白い男” は 力尽きて 倒れてしまう。

「愛生・・・？　　ハ？　　おまえ　　バカか　　あんなの 俺には どおって事・・・」

「・・・だよねぇ・・・　　どおって事ないんだろうね・・・　・・・ワルツには・・・

でも　痛いんでしょ」

「私・・・さ　やっぱり　　ワルツを消そうとすると思う

いくら繰り返したとしても 変わんないと思う　そうしちゃった自分を　　あとで どんだけ嫌いになっても

だから 今度は　ちゃんと 私にしてね　　だってワルツが入るのは 私のはずだったでしょ」

「・・・だからなんだよ・・・　　それ言う為に こんな事まで・・・」

「ききたくなっちゃったの　　私の体で　ワルツが本当は 何をしたかったのか　　私の中に とり残してた手で　本当はワルツが 何を触れたかったのか

ワルツの言ってた　　生きたいって」

（愛生　　生きたいと　俺が呼ぼうとした 望みは　もしかして 俺の中じゃなくて　　お前の中に）

突如、体が半分に割れた 愛生。だけど ワルツは、愛生の中に 入ろうとはしない。

愛生が 消えてしまい、ワルツは 気づいた。この世界を 全て壊して 自分だけの世界に戻しても、ダメだということに。

（愛生　　どうして 俺を かばったりした？

どうして最後の最後に　　この体の奥の俺を見ようとしたんだ？

心に よりそって　想像して　　俺の見るものを 見ようとして　　俺の感じるものを 感じようとして

そうやって 俺じゃない誰かが　　お前が　　俺の存在に 重なってくれた時

独りじゃないと 初めて思った）

■ワルツは 二か月前の、愛生が 謎の光（ワルツ）に手を伸ばしてる 瞬間に、一墨が 愛生に駆け寄って来てる 瞬間に、戻ってきた。

止まっている 世界。意識があるのは ワルツと、目を覚ました “白い男” だけ。

「地球も お前の星も 壊すのは やめた　つか　壊したいけど 壊す前に戻ってきた って言った方がいいか」

「・・・何故？　　いや　分かる気がするよ

君も僕も　独りには還りたくないんだ　　もう」

「・・・ここまで戻ってきたのはな　　心底 気にくわなかったからだ」

「お前が かすめ取ってた 俺の力を　俺に向けて使ったせいで

愛生が目の前で いきなり俺の「入れ物」になったのも　　その後すぐに 愛生の中から 愛生が消えたのも」

「――でも　　同じ事だな　　俺が入りゃ 愛生の体は 俺の「入れ物」で　愛生は俺に おしつぶされて 消える

ほら　　邪魔されたんだ　こん時　　あいつが とびこんでこなけりゃ　俺は愛生に入ってた」

「・・・まさか やり直すつもりか？」

　　“今度は ちゃんと 私にしてね”

「・・・やり直せると思って言ったわけじゃないだろうけどなぁ

やり直してやるよ　愛生　　この時点で 俺を消す　　あとは お前に まかせたからな」

（ここから動く 愛生の時間を　俺が守りたい　今そう思う　　この感情が俺を殺すなら

それが　　俺の望んだ “生きたい”って言葉の 形なんだ）

■ワルツは 消えて、一墨が 体を乗っ取られていた 二か月間は、なかったことになってる。

ワルツと “白い男” は 姿を見せることはなく、彼らがいない二か月を 愛生たちは もう一度 過ごす。

しかし、愛生も 一墨も 然も 心音ちゃんも、ワルツ達と過ごした 二か月の記憶を失っていないから、一度目とは 違っている。

心音ちゃんは、自分から 友人を作れるようになっている。然は、会えなくなった友を想って 寂しがっている。

そして、森の中の 小さな秘密基地で 止まり続けていた 愛生と一墨は、前へ 進めるようになっている。

「・・・一墨　　私ね　今 思うと ワルツって　　受け取ったものしか 返せなかったんじゃないかなって思うんだ　憎まれたら 憎んで　　その逆も…」

「そうだな　　それは人も そうだけど　　人じゃなかったぶん もっと純粋で 極端だった気がするよ」

（だからね ワルツ　暗い木々を抜けて　広がる景色　　たくさん触れるから　繋がっていこう

あんたが守ってくれた全部と　私と一緒に。）

最終巻は かなり加筆する予定、とのことで、どこが どう追加されているのか、楽しみですね！