暁のヨナ 190話 33巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
花とゆめ9号の 暁のヨナ、感想です
最新コミックス 32巻は、4月20日 発売!
ネタバレ配慮してなくてすみません
■スウォンが 緋龍王の末裔だと明かされ、驚きを隠せない キジャ、ジェハ、シンア。
ヨナと出会ったときは 雷に打たれたような衝撃を受けたのに、スウォンからは 何も感じないことを 疑問に思い、信じられない様子の彼らに ゼノが説明する。
「娘さんは緋龍王の生まれ変わりだから 血筋とは違う 俺らは緋龍王の魂に共鳴してるんだ」
「緋龍王には5人の子供がいたけど 四龍が仕えたのは 緋龍王だけだから」
「ヨナちゃんは血筋ではないから 彼の母方が その子孫ってわけだね」
「血を繋いでいた・・・ ・・・四龍と同じように・・・」
「・・・・・・」
「姫様は そなたが緋龍王の血族であると ご存知ないよな・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・知らないと思いますよ」
立っているのも やっと・・・という状態の スウォン、顔色が かなり悪い・・・。
また意識を失ってしまうほど 体は不調だが、それでも 思考力は落ちていないところ、さすがと言うべきか。
ただ こんなときに、彼にとっての憎い相手で 殺した相手・イル王の言葉を 思い出しているのは、なんとも言えない気持ちになるわ・・・ (´・ω・`;)
(・・・ああ・・・ 彼女は本当に 緋龍王の生まれ変わりなんだ)
“あの子は緋龍王の化身なんだよ”
(そんなの どうやって証明するんだろうと思ってたけど)
(魂の共鳴・・・ 四龍達(このひとたち)が言った方が すとんと落ちる)
(緋龍王か)
(この世で最も いらない存在だ)
でも そうか・・・、スウォンが 最も恨んでいるのは、イル王ではなく 緋龍王なんだなあ・・・。
そりゃ そうなのかもな、緋龍王の末裔だから 母が死に、自分の命も 危ういのだから。
しかも、特別な力を持ち 四龍を仕えることができるのは “緋龍王の生まれ変わり” であって、血筋かどうかは 関係ない、なんて・・・ なんだ そりゃ ふざけんな!!! って感じでしょう・・・。
だって 不条理すぎますよね? せめて 緋の病に侵されるのも “緋龍王の生まれ変わり” であってくれよ、メリットとデメリットは ワンセットであってくれよ、と ふつう思う。
“緋龍王の末裔” が リスクだけを背負わされてるのは、どう考えても 不平等。
スウォンが 緋龍王の血を絶やそうとしてるのなら、そういう考えに至ったことは 仕方ないと思う。だって 血を守ることに 意義を感じないもん。
それとも、緋龍王の血を守り 継いでいくことに、スウォンも知らない 大きな意義があったりするのだろうか?
■執務室に ひとりでいる ヨナは、偶然 小さな箱を見つける。
その中には 可愛い栞が挟まれた 一冊の本、ヨンヒ様の手記が 入っていた。
(ユホン伯父上と結婚する前から書かれている・・・)
「『父様が緋の病で 亡くなられました』」
(スウォンのお祖父様にあたる人ね)
「『私もいつか 緋の病に』・・・」
「『緋龍王の血筋にさえ 生まれなければ・・・』」
ヨンヒ様の手記により、スウォンは 緋龍王の血を継ぐ者なのだと知った、ヨナ。
驚きのあまり その場に座り込んでしまう。 ・・・アオさん 動じないね スゴイね ( ゚▽゚ )
(それに スウォンの病は ただの病ではなくて・・・)
(ヨンヒ様・・・ 私・・・ あなたのことも スウォンのことも 何も知らないんです 教えて下さい・・・)
■じっくりと ヨンヒ様の手記を読ませてもらい、ヨナは ヨンヒ様の過去を辿る。
ヨンヒ視点の 回想シーンが、彼女の父が 緋の病で亡くなり 埋葬を終えたところから、スタートした。
(我が家系は神話の時代より この国の神とされる 緋龍王の末裔だという)
(何ということはない・・・ 私達は普通の人間です)
(特別な能力(ちから)は何もなく あるとすれば 一族の半数以上が 不治の病に侵されるということ)
(龍神達が緋龍王を天界に呼び戻そうとしておられるのだと 父様は仰っていました だから悲しくはないと)
悲しくない・・・わけがない。肉親が亡くなり ヨンヒの目に涙が浮かんでいる。お母さんだって、悲しくて 苦しくて 怖くて、娘の顔を 見れなくなったんだと思う。きっと お父さんだって、本心では 死が怖かったはず。
でも、“龍神達が 緋龍王を天界に呼び戻そうとしておられる” とでも思わなければ、“神の血を引く 特別な一族だから、残された者は それを守ってゆく使命がある” とでも思わなければ、緋龍王の血筋である彼女たちは 立っていられない。
短命を受け入れるだけの人生。はあ・・・、なんて 悲しい運命なんだろう・・・ (ノ_-。)
(せめて伝説のように 四龍が存在したら 何かが開けるのかしら)
四龍が存在していることを 知らないんだから、なおのこと 虚しいよなあ・・・。
ゼノは “緋龍王の血を継ぐ者” を ずっと見てきたんだろうけど、接触しない。
(血筋については 絶対の秘密)
(一族の外に 決して漏らしてはならないという掟 だから ずっと ここで静かに暮らす日々)
このときの ヨンヒは、詳しい年齢は分からないけど 年頃の娘さん。
人里離れた場所で 一族だけで暮らしてる・・・って感じなのかな? ただ、都からは そう離れていない。
人が大勢いる 賑やかな都に、行ってみたい 見てみたい、って気持ちは そりゃ当然 生まれますよね。
しかし、“最強の武将と名高いユホン王子は とても恐い方で、自分に逆らう者は 次々と処罰する” という噂を聞いたことがあるため 怖がっている。
そして なにより、一族の秘密を守らなくちゃいけないから 都に足を踏み入れることは 許されない・・・?
せめて、せめてさ、「我が一族は 緋龍王の末裔だぞ! すごいだろ!」って 高華国の人々に言えたなら まだ良かったよね。
なのに それも 掟があるから できない。誰にも言わず、病に侵されたら 死んでいくだけ。
うーん・・・、王の血を 絶やしてはいけない、という 一族の思想は まあ分かるんだけど、王の血を引く一族だということを そこまで頑なに隠す必要が 何故ある? 隠すようになった その経緯とは?
そして 隠すにしても、今は もう、別に そんなコソコソ生きる必要 ないのでは?
だって 王の血を引いてることなんて、たとえ血を見られたって 分からないんだから。なにか不思議がられるとしたら せいぜい「あそこの家系は どうして短命の人が多いのかしら? かわいそうね」くらいでしょ。
もっと言っちゃえば、もし 一族の誰かが 自棄を起こして「私たち実は 緋龍王の末裔です」って暴露したとしても、もう普通の人は 誰も信じてくれない話だと思う。
“ヨナが緋龍王の化身だなんて そんなの どうやって証明するんだ?” って、スウォンが疑っていたのと 同じこと。
それなのに 血筋がバレないよう、そこまで警戒する理由が あるとしたら、他者と関わらないようにする理由が あるとしたら――――
もしかすると、“血” 以外に なにか受け継いでる? 昔から代々 受け継いで来た “宝” がある、とか?? それか、現在の王家とかに 絶対に言うなと強要されてる??
あんま深く考えちゃいけないポイントだったら ごめんなさい~。昔からの 掟だから、というだけで なんとなく続いちゃってるだけの可能性もあるしなあ。
我が一族は特別なのだと 忘れさせないようにして、無理やりにでも 血を守ることに誇りを持たせ、病気を 受け入れやすくさせてるだけなのかもしれない。だとしたら、そっちのほうが むごい話だけど・・・
■母に断りを入れて、食糧の買い出しに行っていた ヨンヒは、その帰り 偶然 鷹狩り中の男性に出会った。
もしかしなくとも ユホン様・・・!!! 若かりし頃の ユホン様!!! ワイルド系イケメン王子様ー!!! (〃◇〃)
お腹を空かせたユホンの鷹に 襲われてしまったヨンヒは、すぐに助けられたものの 足を捻ってしまい、立ち上がれない。
すると ヨンヒを家まで送ろうとする ユホン王子、ワイルドすぎて困る一面もあるが 意外と常識人じゃん!??
・・・というか、襲われたのに 猪肉を差し出してくれる 優しいヨンヒのこと、一瞬で 気に入っちゃった感じかしら? (*´ω`*)
だけど 残念ながら、家に客人を連れて行けない ヨンヒにとって、ユホン王子の申し出は ありがた迷惑なのよね・・・
「家はどこだ?」
「・・・・・・・・・降ろして・・・下さい・・・」
「早く言わんか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何かしらの事情があるのだと、ユホン王子 察してくれたのかな。しかし 自分のせいで ボロボロになってしまった少女を、置いていくわけにもいかない。
「家を言う気がないのなら 俺のとこへ連れて行く」
「ええっ 待って下さい 私・・・」
「足は動かん 傷だらけ 家も言わんでは こうする他なかろう 全く 顔に似合わず 強情な女だ」
(あなたこそ 強引すぎます)
ワイルド系イケメン王子様、ではなく、人の話ぜんぜん聞かない系のワイルド王子、と表現したほうが 良さそうですね(笑)
■ユホン王子の馬に乗り ヨンヒ様が連れて来られたのは、さっきまで 遠くから眺めることしかできなかった場所、都だった。
(空都まで来てしまったの?)
(どうしましょう こんな国の中心地で・・・ 一族の事がバレたら・・・)
「おい 何を俯いている 前を見ろ」
「この世で一番の光の都だ」
(光の都・・・)
「気に入ったか」
「・・・・・・」 こく
「わはは よし まずは傷の手当てだな 行くぞ」
「あの・・・ どちらまで?」
「城には最高位の医務官がいるからな 傷一つ残らんぞ」
「え・・・」
城下町の人たち?が「ユホン様」と呼んだため、人の話を聞かず 強引に空都へ連れて来て これから城へ向かおうとしている その男性が、“最強の武将と名高いユホン王子” であることに ヨンヒも気づいた。
もし普通の女の子だったら 心躍るシンデレラストーリー的 展開だけど、絶対の秘密を持ち 静かに暮らす日々を強いられている ヨンヒが、緋龍城に足を踏み入れることなんて 現在の王家と関わりを持つことなんて、本来 決して あってはならないこと・・・なんじゃないのかな。緋龍王の血を守ろうとしている 一族としては。
そして、ユホン王子は 自分に逆らう者を 次々と処罰する、という噂を聞いてるヨンヒは 怯えちゃってる・・・?
でも この後、ヨンヒは ユホン王子と結婚することになる。一体 どうなって そうなったのー!??
□■読みながら書いてるから 感想グダグダで すみませんでした!■□
ヨンヒとユホン王子 パシャリ! やっぱり スウォンは お母さん似でしたね。性格も、猪肉を生で食べちゃう系のワイルド王子に似なくて よかったなあ ( ゚∀゚ )