それでも世界は美しい 135話 24巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
花とゆめ22号の それでも世界は美しい、感想です
最新コミックス22巻 発売中!
ネタバレ配慮してなくて すみません
■レオ(アル)の母親・ソバロは 幼い我が子を裏切り、自分だけが生き残るため 男達に言われるがまま、レオの顔を 切りつける。
笑って、そのまま振り向きもせず 出ていった ソバロ。それが、レオが見た 最後の母の姿だった。
■大王に恨みを持つ男達は、大王そっくりのレオを 何度も殴り、一晩中 嬲り続ける。
(この日 私の何かは 決定的に折れて もう元には戻れなくなった それでも不思議だ まだ死にたくなかった)
奇跡的に、逃げ出すことができた レオ。遠のく意識の中 レオが思うのは、(何の為に 生まれてきたんだろう)という疑問だった。
(そして 私は出会うことになる 私の本当の運命と)
■瀕死状態だった レオを助けたのは、封印された怨霊の一部。眠る “本体” を起こすために、“資質” がある人間を発掘し 誘導することを目的として、生まれた存在。
“資質” とは 深い絶望のこと。レオには それがあった。
■自分の名前を言わない レオに、アルターリアと名づけたのは 怨霊の一部だった。
世界崩壊の為に捧げられる人間 となるアルを、怨霊の一部は 献身的に世話をする。
アルは、怨霊の一部が 自分を気にかけてくれる “優しさ” が とても嬉しくて、堰を切ったように 泣き続け、その後 笑うようにもなった。
(とろいが アルターリアは 存外賢い 私の行為が 完全な無償ではないのはわかっている わかっていて 慕ってくる いや 慕うしかないのだ)
■アルは、「お前が元気になったら 頼みたいことがある」と言っていた 怨霊の一部に、“君の頼み事を 叶えてもいい、その代わり 僕のお願いを聞いてほしい”、と 交換条件を出す。
「ぼくの “お母さん”になってほしいんだ ぼくを いつも見ててくれて 一番に考えてくれて 裏切ったりしない 約束してくれる?」
「わかった いつも お前を見守る 命尽きるまで」
(哀れな アルターリア 胸の奥を 何かが尽きあげる)
■いくつかの季節を 共に過ごした、アルターリアと 怨霊の一部。
しかし ある日、ついに 怨霊の一部に “使用期限” が迫る。
それでも、未だに 怨霊の一部は、アルに “目的” を語れていない。怨霊の一部は 自分でも驚くことに、語ることを拒んでいる。
“世界の破滅” について 言及すれば、アルに 更なる地獄を歩かせることになるから・・・
(言えない 私のために 世界を壊せとは)
(知らなかった こんなにも重いものがあるとは 自分の存在理由より)
体の再生が 完全に追いつかなくなってしまった、怨霊の一部。その姿を見た アルは――――
次回、136話は 24号!