コレットは死ぬことにした 99話 17巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
花とゆめ12・13号の コレットは死ぬことにした、感想です
最新コミックス16巻は 6月19日 発売!
ネタバレ配慮してなくてすみません
今回から ちょっと書き方 変えます~!
■冥府の住人、ハデス様の頼もしい部下である ガイコツ4人が、顔を寄せ合い 悩んでいる。
無言で コタツに座り、一見 落ち着いているように見えるが、実は パニックに陥っている。
なぜなら、ハデス様に「――――前々から時々 思っていたのだが お前達の呼び方・・・ 名前があった方が よいだろうか」と言われたから。
(“名前” それは個を識別し 個を確立するものである)
(冥府始まって 数百年 我らついに名を名乗るか・・・!?)
ガイコツたちにとって 青天の霹靂とも言うべき出来事。
しかも、名付けが得意じゃないハデス様は「各々で望みの名を申せ」と言ってきたらしい。
今回の主役は ガイコツたち! ハデス様への愛のクセが強めな ガイコツたち! いよいよ彼らにも ひとりひとりに 名前が・・・? (*゚◇゚*)
「ハリー」は コレットさんがつけてくれた愛称。なのに、他の4人は「秘書ガイコツ」とか「シェフ」とか「掃除係」「フロ係」って 役職でしか呼ばれてこなかったし、名乗らなかった。
特に違和感を覚えてたわけではないものの、個を識別し 個を確立する “名前” という定義、あって困るものじゃない。というか、今まで なかったことが 不思議。
ハデス様の言う「前々から」が いつ頃からなのか 分からないけど、「名前があった方が よいだろうか」って 今さら急に言い出したのは、コレットさんと出会い 両想いになったおかげで 心に大きな変化があったから、だったら いいなあ (*^ω^*)
しかし ハデス様よ、長年 一緒にいる部下に対し “自分で名前 考えといて” は あまりにも無慈悲ではありませんか?(笑)
いや だってさ、少なくとも百年以上 名前なかったんでしょう? なのに 急に「私のこと 今日から○○って呼んでください!」とか言えないじゃん。嫌じゃん 無理じゃん。なんか恥ずかしいじゃん ( ゚ _ ゚ )
まあ でも ご本人が仰るとおり、名付けは ハデス様じゃないほうがいいのか。「ガ」「イ」「コ」「ツー」にされたら 困るもんね(笑)
■ガイコツ4人による、自分の名前決め会議、は 難航。
彼らは 今まで、一流の家来になる為 “呼ばれる前に察する” を徹底してきた。
ハデス様が 何をしてるか、何をしたいか、何を考えているか、ハデス様が言う前に 徹底的に察してきた。
だから、ハデス様から ガイコツに対し 何か呼びかける必要がなかった。だから、数百年 うやむやになってしまった。
■名前を考えても、思いつかない ガイコツたち。自分の好むものを付ければよい・・・ということは 分かっても、その “自分の好むもの” が分からない。
「イカン 驚くほどに 頭が働かん!!」
「同じく」
「こういうときは 何か手を動かしながら考える方が よいと聞く」
「ほう どうする」
「あの続きをしよう クロノス様とラダ達の部屋作りじゃ! 部屋が完成する頃にはきっと名前も 完成しているはず!」
実は ガイコツたち、日々の合間を縫って コツコツ作業を進めてきてくれていた。布物は ハリーが担当してくれてる。
クロノス様たちの好みも しっかりリサーチ済みだし、得意のDIYやトータルコーディネートを楽しみながら いい具合に進んでいる模様。
ガイコツたち すっかりDIYにハマってる~! みなさんのセンス 期待しておりますよ~! (*^▽^*)
ぜったいステキな部屋になるってことだけは もう分かってるから、クロノス様やラダたちの喜ぶ顔が 早くも楽しみだ!!!
しかし それはそれとして・・・、“DIYで部屋作り” が 考えごとに適しているとは とても思えないんですが・・・? ( ^ω^;)
しかも めっちゃ本格的すぎて、“DIY” というより もはや “工事” だし(笑)
■クロノス様に 寛げる空間を提供するため、部屋作りに勤しむ ガイコツ4人、作業をしながら 思い出話を始める。
「・・・のう こうして部屋を作っていると ハデス様のお部屋を作ったあの頃を思いだすのはワタシだけだろうか」
「ハデス様の・・・」
「ワタシも思い出すぞ!」
「ハデス様がこの地に降臨なさった日のこともな!」
「ハデス様が降臨・・・!」
「おお あの麗しの日か!」
ガイコツは、自分たちが 何者なのか、どうして生まれたのか、どうして その姿なのか、実は 自分たちも 知らない。分からない。
(しかしそんなことは瑣末である)
(世界が生まれたとき 空や海や地上に それぞれいきものが現れたように 地下にもいきもの(我々)が現れた ただそれだけのこと)
地下がさほど重要視されなかったからなのか、たった五人で 身を寄せ合い 過ごしていた。
知能は高く、時々 小さな亀裂から 外を覗き、“外” の存在を知った。ここが “地下” だと知っていった。
(いやはや毎日骨が活性化する有意義な日々であったわい)
■いつからか 見知らぬ影(死者)が 地下にやって来るようになり、彼らと たくさん話すことで、ガイコツたちは 学んでいく。人間について、命や死や 神について、そして 自分たちは “ガイコツ” と言うらしいことを。
(外のいきものからすると我々は異形だそうだ 我らからすれば 影の方がわけがわからんのだが)
(とにかくガイコツは 恐ろしくて見目が よくないらしい)
(・・・そうか) (そうか・・・)
(では 美しいとは どういうものであろう)
(たわむれに コツコツ磨いた石を 月の光に 透かしてみたときの)
(あの高揚感のような? うむ きっとそうじゃ)
(もっと出会いたい 美しいに出会いたい)
(出会いたい)
そして 出会った。ハデス様と――――――――
突如 地下に現れた 美しい人の 目の前で、喜びのあまり 震え 涙を流し 「う 美しや・・・」とか言っちゃう ガイコツたち。
ハデス様は、彼らが死者ではなく 元よりの住人だと知ると、「私は天界の決め事により この地下を冥府とし 統治する神 ハデスである 突然で悪いが お前達私の部下にならぬか?」と言った。
(かくして我らは ハデス様の家来となり ここは冥府になった)
ガイコツたちが ハデス様の部下になった経緯が、まさか ハデス様のナンパだったとはなあ。(ちがう)
まあ、先に一目惚れしたのは ガイコツたちですけど。(ちがわない)
でも 仕方ないよね。いきなり 美しさカンストしてるレベルのお方と 出会ってしまったら、そりゃ 高揚感MAXになって 震え泣くよね。思わず「美しや・・・」って言っちゃうし それしか出てこないよね (*゚ω゚*)
“あのときの高揚感は 一種の恋かも” と過去を振り返っただけで、相変わらず 震え泣いてしまう ガイコツたちは 犠牲者なのだ。美しさは 時に罪なのだ。
しかも ハデス様ときたら 内面までもが・・・ 心までもが 美しい!!! 何もかも 美しい!!! 世界一 美しい!!! 。゚(゚ノ▽`゚*)゚。
許してあげてください ハデス様・・・、ガイコツたちが 歓喜の涙を抑えきれないのは 仕方ないんです・・・ 仕方ないんです・・・
■ハデス様を想い きゅん♡ きゅん♡ きゅん♡ きゅん♡ していた ガイコツたち。
当然、名前は 浮かんでいない。まったく。ハデス様への愛が増しただけ。
そこで、天界通信の ヘルメス様の記事、「地上の人間に聞いてみましたアンケート 最近流行の名前トップ5」を 参考にすることに。
「我らに性別はないから 試しにピンときたものを選んでみるか!」
それぞれ選んだ名前で 自己紹介を始め、互いに褒め合う ガイコツたち。
非常に気に入り、大変ご満悦の様子。
「しかし重要なのは ここからじゃ! これらの名を ハデス様が口になさったらどういう趣があるか 最後に各々 想像しようぞ よいか!?」
想像した 結果、心が満たされすぎて 頭が取れる。
ファ――――――――ッ じゃないよ もう! 想像だよ? ただの想像で そんな 立ってられないくらいの衝撃を受けてるんだから、間違いなく 日常に支障をきたすよ! ( ゚◇゚;)
あと みんなの想像さ、麗しのハデス様の目線 独り占めシチュエーションだし、名前だけじゃなくて 言われたい言葉つきになってるし、欲望 まる出しすぎません?(笑)
・・・まあ でも 実際、ハデス様の目線を独り占めしたり 労いの言葉をかけてもらえること 沢山あるんだろうなあ。いいな いいな いいなあ (*´_ `*)
■4人のガイコツが倒れているところに 遭遇してしまった ハリー(と コツメくん)。
「ヒョ!? 皆どしたん!!」
「いや ちょっと・・・ 名前について 考えておって」
「おお 名前! 皆決まったんか? ちなみにワタシは ハリーがいいと思うん コレットがくれた あだ名だからのん♡」
「でもでもワタシ ハデス様から針子って呼ばれるのも 好きじゃ ワタシの仕事を 認めて下さってる感じがして♡」
「・・・・・・ たしかに」
「たしかに」
「・・・ ・・・ ・・・」
(――――名前というものは)
(個を識別するものであり 個を確立するものである)
(自分が何者か わからない我々には ぴったりなのかもしれない)
(だけど)
■ガイコツ4人は ハデス様に、名前について 自分たちの考えを述べた。
ハデス様は 我らを すでに個として識別し 認めて下さっている、それは 姿の同じ我らにとって 至上の喜び、と。
「ゆえにハデス様がご不便でなければ 今しばらくは 我らは名の無い家来でいたいという結論に相成りました」
「・・・なるほど わかった 個か」
「・・・ああ私も思い出した」
「お前達と暮らし始めた頃 名を付けたとて姿が同じならば間違えてしまうと思ってな」
「ならば姿だけで見分けられるよう努力すると決めたのだった」
「お前達の個を 私は知るべきで 知りたくて 知ってよかったと思っている」
「これからも 私の元にいてくれ」
やだ もう~ ハデス様が 喜ばせること言うから、ガイコツたちの涙腺 崩壊しちゃったじゃないですか~! また ハデス様への愛が増しただけオチじゃないですか~! 最高かよ 最高だよ (*゚´▽`゚)
コレットさんと一緒にいて ハデス様が変わったことは たしかだけど、でも ハデス様は その前から ずーっと、ガイコツたちにとって 冥府にとって、偉大で 高貴で 優しくて 温かくて 素晴らしい、見た目も内面も美しい 唯一無二の主。
ハデス様の美しさについて 誰よりも熟知してるのは、冥府で最初に出会った ガイコツたちなんでしょうね。そこは コレットさんにも 負けないんでしょうね。
自分の得意なことを生かし ハデス様に仕えることができる喜びを忘れず、それ以上のことは 望まず、ハデス様は 名前がなくても 自分たちを “個” として識別し 認めてくれていると 理解しているから、主を 信頼しているから、今は まだ “名の無い家来” でいることを選んだ ガイコツたち。
深い・・・!!! こちらの予想を はるかに超えた 愛の深さだぜ・・・!!! (*゚ω゚*)
ハデス様の ガイコツたちへの愛も 予想以上に相当 深いことが発覚し、普通に相思相愛であることを 認めざるを得ないわけだが、嫉妬はしないぜ ガイコツたちよ。君たちの愛には 負けたぜ!!!!!!
・・・しかし、次回も ハデス様とガイコツたちの相思相愛を 見せつけられるお話なのですか?
全然いい。全然いい。本気で 全然いいんだけど、次回 記念すべき100回目よ?? (・∀・)
□■読みながら書いてるから 感想グダグダで すみませんでした!■□
ハデス様 パシャリ☆ 正しくは、欲望まる出しなガイコツたちの想像上のハデス様 パシャリ☆