暁のヨナ 208話 36巻の収録だと思うのでネタバレに気をつけてください
詳しく感想を書く余裕が なくなってしまったので、できるかぎりで ちょっとでも販売促進・・・!!!
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第208話「目覚めぬ眠りを恐れて」 | 36巻
「・・・もう一つ 話を思い出しました」
「あなたは私の母を ご存知でしたよね?」
「知り合いって訳じゃない 緋龍王の子孫を 代々見てきただけだ」
「子孫の中に 緋の病から回復した者は・・・?」
「・・・・・・・・・」
「いない」
「ボウズと兄ちゃんには悪いが 千樹草で治るもんでもない」
「何故そう言わなかったんです?」
「それでもボウズや お前の主治医は 試さずにいられないだろ」
「お前の病は 俺以外の龍達と似ている 短命という 運命(さだめ)なんだ」
「白龍さん達も・・・ 短命なんですか?」
「人ならざる能力(ちから)と 血を持つ者の 代償だ」
「次の龍の有無に関係なく その代償は求められるだろう」
「私はただの人間です」
「そうだな」
「でも緋龍は天界の反対を押し切って 人間となった」
イル陛下が仕舞い込んでた 母上の手記にあった・・・
祖父曰く 一族が短命なのは 龍神が緋龍王を天界に呼び戻そうとしているのだと
(本当なら 迷惑極まりない話だ)
まだ 死ねない
戒帝国に打ち勝ち 高華国をどこにも侵されない強国にするまで
理想の場所に 辿り着くまで
絶対に
花とゆめ2021年13号
■あらすじメモ
■捕虜という立場ではあるが、優遇され 牢に入れられることなく過ごせている メイニャン。
しかし、当然 監視付き。ホーちゃんを探しに行きたいのに 外へ出られない。ジュド将軍に 色仕掛けは効かない。
もどかしい気持ちのまま 寝ているしかなかった メイニャンのもとに、ヨナと四龍たちが 訪ねてくる。
ホーちゃんを ご主人様のところへ、送り届けてあげるためだった。
(ホーちゃん よかった 元気そう)
「迷子のその子を アオが連れて来たの」
「会えて良かった ユンも その子見つけて 喜んでたの」
ヨナ姫が ホーちゃんを保護してくれてた・・・?
小さな 小さな か細い声で、メイニャンは ヨナに「ありがとう」を伝える――――
■ザッザッザッ と、兵の行進の音が聞こえてきた。火と水の部族軍が 到着したらしい。
予想外の早さに 驚きを隠せない ヨナへ、「戦が近いのです」と告げる ジュド将軍。
「いずれ 高華国全軍が 南戒に向けて 進軍するでしょう」
待ってくれないのは 敵の方。だが 問題はない。雷獣がいなくとも 勝利できる。
そう言って 自信をうかがわせる ジュド将軍に対し、メイニャンは “ナメるな” と忠告。
「南戒の兵力は高華国の倍 いざとなったら北戒にも 援軍を要求出来る」
「チャゴル殿下は ここ数年でかなり力をつけた」
「あの人は勝つためなら 何でもするからな」
「いくらここ最近 高華国が調子付いてるからって
緋の病に冒されたスウォン率いる軍に 未来は無いね」
「南戒はめちゃくちゃ強ぇ将軍がいるし・・・」
「お前・・・本当に チャゴルの寵姫か? 南戒では随分と 口が悪いのが好まれるんだな」
「――ああ」
「私は男所帯で育ったし 元将軍だから」
「女口調で軍を鼓舞しても 締まんねぇだろ」
力をつけて チャゴルに近付き 地位を得れば
いつか緋龍城に行けるかもしれない
四龍に会えるかもしれない
同じ血筋の人間(スウォン)と 苦しみを分かち合えるかもしれない
その為に吐いた血反吐は無駄だった
冷たい目で「高華国は沈む」と断言する メイニャン。
千樹草を取りに出た ユンとハクの身を案じ、ヨナの心が ざわつき始めた――――
■スウォンに呼ばれ、ひとり 執務室へやって来た 黄龍ゼノ。
相変わらず たくさんの書物に囲まれ 机に向かうスウォンは、ひどく疲れ やつれた顔。
「忙しいので 単刀直入に言いますね」
「ゼノさん 玉座に興味はあります?」
予想外すぎる質問に ビックリしつつ、玉座にも 政にも 興味はない、と ゼノはハッキリ答える。
もし “興味ある” と言ったのならば、スウォンは ゼノに 王の教育を施すつもりだったらしい。
「・・・俺をそんな目で見てたの??」
「まあ 有りかなと思って 当たって砕けようかと」
跡継ぎ候補は 他にもいる。しかし、彼らは優秀だが 決め手に欠ける。
「もっと 部族の縛りなく 広い視野を持った・・・
強い生命力と意思を 維持出来る人は いないのかと」
「思っていたら 「殺しても死なない」という逸材が現れたんです」
「膨大な歴史を知っていて 偏りがない」
「・・・死なない奴が 玉座なんかに座ったら ロクな事ないから」
「二千年も生きて 精神壊れないあなたなら 大丈夫ですよ」
「・・・壊れたよ 何度も」
「その時は 周りがきっと 何とかします」
「怖えな・・・」
「でも やる気がないなら 仕方ないです」
「話は終わりです」
「・・・娘さんは?」
「娘さんは候補に入ってねぇの?」
「・・・考えたこともありません」
高華国を どこにも侵されない強国にする、という野望を抱く スウォンは、緋の病のせいで 時間が足りない。
一方 ゼノも、神様に背いてでも 叶えたい願いがあって――――――――