名探偵 耕子は憂鬱 11話～15話　微ネタバレ 画バレに気をつけてください

2021年4月19日花とゆめ, 名探偵耕子は憂鬱

鈴木ジュリエッタさんの連載作品「名探偵 耕子は憂鬱」第１５話は、花とゆめ１６号 で読めますよー！　ぜひ買いましょう！ (*^▽^*)

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第１１話 | 3巻

「いたたぁ・・・」　「ったく」

「耕子のせいで ひどい目にあった」

　　　耕子のヤツ・・・　

　　　あの男に 連れてかれたな　

　　　生意気だから ああなるんだよ　

　　　　“八墓くん”　

　　　　“こわいです”　

　　　男の狙いは 耕子なんだよね　

　　　僕は 関係ないもんね　

　　　このまま この屋敷を抜け出して　

　　　警察でも呼べばいい　

　　　なのに どうして僕が そうしないかだって？　

「それは」

「耕子が僕より 背が低くて　　僕より 歳下で」

「僕より 力が弱い」

「女の子だからだ」

花とゆめ2021年10・11号

第１２話 | 3巻

「はなせよ 病院下」

「こいつ耕子ちゃんに何してたのか 見たか？」

「絶対に 許さない！」

　　　ああ　

　　　僕だけじゃない・・・　　この男も　

「病気だ・・・」

「犬上くん！」

「耕子ちゃん」

「私はもう 大丈夫です」

「怖かった・・・っ」

「来てくれて ありがとう・・・っ」

「心配したよ」

花とゆめ2021年12号

第１３話 | 3巻

「佑清の祖父 犬上佐平が死んだことは 知ってる？」

「はい・・・」

「その祖父が 遺言状を残していたんだ」

「佑清」「佑武」「佑智」　「三人の孫の内」

「金田耕子と結婚した者に 犬上家の全財産を譲るってね」

「どうして 犬上家の遺言状に 私の名前が・・・！？」

「他に欲しい物はある？」

「宝石でも ドレスでも 家でも」

「君が欲しい物は なんでも買ってあげる」

「だからさ」

「俺を好きになって」

「耕子ちゃん」

　　　犬上くんに　　　似た顔で　

「そんなこと・・・っ」

「言わないでください！！」

花とゆめ2021年13号

第１４話 | 3巻

「耕子さんは 佑清坊ちゃんが好きだと思うわ」

「好みのタイプでしょー　　あっほら お顔が まっか～」

　　　なっ・・・　

「そんな話 してません・・・！！」

「犬上の三佑って言ったら　　年頃の美形揃いで」

「おまけに 金持ち」

「佑清は優しく尽くしてくれそうだし　

　佑武は 派手で飽きさせないし」

「佑智は 乱暴に抱いてくれそう　

　この中から 好きな男 選んでどうぞ って話でしょ？」

「ああ 羨ましい！！」

「私なら断然 佑智を選ぶ」

「違います おしづさん　　この話は 恐ろしい血塗られた事件――」

「間違ってるのは 耕子さんよ ・・・だいたい」

「遺言状は 血を吐かない」

「犬神家は 恨みと憎しみに取り巻かれてもいない」

「血にまみれた 災いの種なんか どこにもない」

「君がいるのは ミステリー小説の世界じゃない」

「今、耕子さんは ロマンス映画に主演しているの」

「目を開けてごらん」

「町は平和 誰も死なない」

「事件なんて起きない」

「今、起こっているのは・・・そう」

「めくるめく」

「ピンクの恋愛模様だよ」

「でも私は 探偵になるんです 結婚なんて・・・」

「君の旦那さんは 財閥の御曹司だよ？」

「悠々自適な探偵ごっこくらい させてくれるよ」

「・・・だ」　「旦那さん・・・っ」

「・・・た、たしかに 犬上・・・佑清くんからは・・・　

　一度告白・・・のような独白を聞きましたが」

「うそ！ すごいじゃない！！」

「でも・・・ それきり 何も・・・」

「ええ！ そんなの わかんないよ　　アタック アタック」

花とゆめ2021年14号

第１５話 | 3巻

「・・・い　　犬上くん」

「部屋から出ちゃダメだって 言ったのに」

　　　はっ

「すっ　　すみません！！」

　　　また　　怒らせてしまった・・・！　

「私・・・」

「今日はもう お暇します！」

「これ以上 犬上くんの迷惑になりたくないので」

「迷惑？」

「頼まれもしないのに しゃしゃり出て　　言われた事も 守らないで・・・・・・」

「ここに来たのが 間違いでした」

　　　犬上くんに 期待されているのだと　

　　　なんだか わからない　　フワフワとした夢を　

「私は」

「嫌われたくないので・・・」

　　　見てたのです　

花とゆめ2021年16号